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"自分になおる"ためにできること。

肚の意識と器のはなし

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こんにちは
まるさんです。

前回の記事の中で
受け止める器を大切にすると共感力があがるって話をしました。

カラダとココロの感覚を調べていくうちに
欧米式のカラダと日本式のカラダには違いがあると思いました。

大きな違いをざっくり言うと
欧米人は押すチカラ
日本人は引くチカラ
もちろんそればかりではないのですけれど
これを大事にしているのではないかと感じるのです。

骨盤の形状も
欧米人は筋力で立っているので前傾気味で
日本人は骨で立っているので後傾気味。

なぜなら解剖学的な感覚が入ってきたのは江戸時代後半からで
それまではもっと感覚的な認識だったからです。

筋肉を鍛えるって発想はあまりなかったのではないかと思うんです。

そもそも力の強弱や優劣の感覚も欧米とは違っていたと思います。

豊かであるという感覚も違ったでしょう。

もちろん多くのものを持っているというのは豊かでありますが
それが身分に反映されるわけではない社会構造でした。

武士は商人よりも貧しかったわけですし
そういう政策で200年以上も天下泰平を築いたのが徳川幕府でした。

金銭の豊かさではなく
格式の高さ、その身分であることの尊厳や誇りを大切にされました。
そういう中でパワー(筋力)の優劣よりも
しなやかで格式の高い立ち振る舞いやその道を究めることに価値があったのではないでしょうか?

また古事記の昔から
日本という国は絶対神ではなく八百万の神々
すべてのものに神がいて
すべてのものに手を合わせる国でもあります。

そういう民族性の中で育まれたカラダは
骨盤の開閉運動がしやすくなるそうです。

野口整体の野口晴哉氏の体癖論にも
そのことが書かれていたりもしますし
この体癖論を武術と融合した河野智聖氏は
「能に観る日本人力」という著書の中でも
日本人の身体観として第四腰椎に重心を置くのが
もっとも相応しいということを書かれています。
第四腰椎に重心があると骨盤の開閉運動と関係するのだそうです。

僕も経験論になりますが
患者さんを観ていると第四腰椎というのは
構造的にも腸腰靭帯による制限やL5/Sという
腰椎の中でもっともストレスを受けやすい場所の直上に位置する骨であることからも
腰椎におけるバランサーは第四腰椎なんじゃないかと思います。

L4/L5という関節は単体での運動よりも
姿勢の維持や大きな動きに対する調整で使っていると思うんです。

この椎骨は股関節の運動とも関係が深い。
四股を踏んだりするのも四番のチカラ。
そういうことからも確かに骨盤の開閉運動なのかもしれません。

日本人は腰肚文化とも言います。
腹ではなく肚。
丹田なんかも仙骨という人もいるが
僕の感覚では四番の方がしっくりきます。

この肚という言葉は
かつて日本人の身体意識として
人間的な度量、器を指して言いました。

斎藤孝氏も「自然体のつくり方」という著書の中で
肚が大きいことが、物事に対処する度量の大きさを表現していた。
などと書いています。

この肚という身体意識は人間の器であり
それが愛の大きさ、懐の深さにも通じています。

この第四腰椎にしっかりと重心がくると
「腰が入る」感覚になります。

腰が入って
懐が深い
それが肚が太い人の姿であるなら
日本人が言う成長というのは
上に伸びることではなく
この肚の感覚、すなわち人間の器を広げることを
言っていたのではないかと思います。

それが格式となり
受け取る度量になり
位や役割、責任が大きくなったのでしょう。

だから横綱は品格を問われます。

強ければいいのではないのです。
一番強いものがチャンピオンという発想ではないのです。

品格を纏うものは必然的に
強さも器も大きくなるということです。

すばらしい文化ですね。

ではどうすれば
この第四腰椎に重心を置くことができるのか?
肚を意識できるのか?
ということになりますね。

よく言う
インナーマッスルや軸というものなのか?
これはやはり海外の意識だと思います。

日本人は線や軸ではなく
点の感覚だと思います。

ピラティスをやってみて思ったのですが
インナーマッスルってお腹の中に集約するチカラのようなもので
点の感覚に近い氣がします。

集中力ですね。
自分に意識を向けるような感覚。

それが肚の感覚で
そのときにおなかを意識すると
アタマで考えなくていい。

肚感覚で感じると
顔色や言葉などの視覚や聴覚で誤魔化されない。

そういう意味でも
本質を受け取る場所なんじゃないかと思うんです。

でも四番がおかしいと
それがうまくできない。

だから四番を整えておきたい。

そういう風に考えられます。

最近の人は肚よりも背中で立ってます。
おなかも突きだしてます。

それじゃあ
やっぱりカラダが締まらないし
食べ物はたくさん入るけど
人間の器は小さい。

受け取るチカラを養って
受け取る器を広げて
人間修養をする。

そうやって
落ち着きのあるカラダにしていきたいですね。

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