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こんにちは
まるさんです。

20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【1】〜理想的な立位の再現
20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【2】〜感覚器を内包する脊柱
20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【3】〜直すを捨て、ラクをみつける
20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【4】〜姿勢はココロの鏡
20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【5】〜ココロとは原始的な感覚
20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【6】〜カラダとココロのつながり

カラダはココロを中心に置くと

動きも考えもシンプルにスムーズになっていく。

だから

カラダをどうするか?の前に

ココロに触れておくことが大事だと知りました。

「快」「不快」というカラダの感覚を共有しながら

生命の勢いの向かう先をみつければ

治る、治らないの先の目的をみつけることができる氣がしました。

熟練するということ

そうはいっても

歳を重ねていけば

骨は変形し

関節は磨耗し

筋は弱くなる。

中年にもなれば

痛いところのひとつやふたつはあるし

若いときに負った古傷だってある。

こんな肉体が若返るなんてことはないし

あったとしても何か特別な習慣を繰り返さなくてはならなかったりするに違いない。

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そう思う人は少なくありません。

僕が多くの方のカラダに触れてきて思うのは

歳を重ねてからは力の抜きどころ

それと集中力と瞬発力

ここじゃないかと思うのです。

僕自身もまだまだですが

患者さんに触れていて思うのは

力で何かをしようとすると

相手のカラダにも力みが生じて抵抗が増します。

逆にここぞというポイントだけにしっかり力が伝わると

無駄に力を使わなくとも、相手は思い通りになってくれたりします。

こういうのが”熟練”というのかもしれません。

歳をとることに抗わず

動かず、騒がず急所だけを見据えて

集中力と瞬発力だけは衰えさせない。

ここが落ちるとカラダはグッと低下します。

骨の動きを理解すること

僕は筋力は強くないです。

でも

僕よりずっと力のある人の手を握って

振りほどかせないことはできます。

それは”コツ”を掴んだからです。

患者さんって

僕よりも大きい人や筋力の強い人もいます。

そんな人に筋力で施術したら

こちらが壊れちゃいます。

だからまずはカラダのしくみを理解し

どのように動かせば

カラダは抵抗なくラクな状態になるのか?

そのヒントはやはり骨でした。

骨は関節でつながっていて

その関節は骨の形そのものなので

形に沿った動きしかできません。

だから、その骨の特徴どおりに動かせば

無理のないアプローチができます。

そこで重要なのが「姿勢」です。

良い姿勢とは準備すること

良い姿勢とは

気をつけではありません。

良い姿勢は

いつでも自由に動ける姿勢のことです。

言葉で言うのは簡単ですが

実際は何がいい姿勢か?という定義はなく

その人がラクでありながらも

周りに意識が届く状態なわけです。

姿勢は鏡とこの連載の中でも話しましたが

姿勢がブレればココロは落ちつきませんし

ココロがブレていても姿勢は整いません。

武道や芸事に作法や型があるのは

この準備ができた姿勢を身につける上では大事だと思います。

施術する側がココロの状態を「快」にシフトするならば

姿勢の準備は不可欠です。

姿勢が整わないとき

それは姿勢に関する大事な骨に意識を向けます。

ゆがんだ骨とココロの状態

骨にはカタチがあります。

そしてそのカタチは

そのもののはたらき、役割が果たせるように

そのカタチになっています。

たとえば仙骨という骨がありますけれど

人間の仙骨は正三角形を逆さまにしたような形状です。

三角形は図形の中では強度の高い図形です。(衝撃吸収では六角形)

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上の図のように

三角形は一方向から力がかかる場合

他の二方向に分散させることができます。

これが二本足で直立した場合、もっとも適した構造になっていると言えます。

逆に考えると

二本足で立つということは

仙骨が重力と体重を垂直に受けることで姿勢は安定すると考えられます。

他の生物で仙骨が正三角形をしたものはいないため

これは人類独自の構造なのです。

しかし、多くは仙骨に垂直に力が伝わるどころか

仙骨をゆがめてしまうような力のはたらき方をしています。

すると仙骨周辺には「不快」の感覚が生じてしまい

筋や軟部組織に補正力がはたらきます。

この補正力は必ずしも正しい方にはたらくとはかぎらず

「不快」を避けることを優先します。

「不快」を避けるというのは「快」に蓋をすることでもあります。

からだのゆがみはココロの感受性をゆがめるのです。

なぜ、仙骨はゆがむのか?

そこで仙骨がゆがむ理由を考えます。

この骨がこのカタチであるのは人間特有のものであるならば

それは直立二足歩行をするためにこの形状なわけです。

人類の進化は足からなのです。

今の時代はこの足よりも頭を使う時代になりました。

姿勢というと足よりも胸を張る時代になりました。

大地とつながるために進化した仙骨はただ骨盤の真ん中で脊柱を支えるモノと化してしまいました。

仙骨が他の骨と大きく違う点は

常に動いているということです。

呼吸とともに動く骨でもあります。

仙骨には子宮とも靭帯でつながっており

子宮の収縮は仙骨に直接つながります。

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そう考えると仙骨というのは単なる骨ではなく

仙骨の動きは生命のリズムのひとつでもあります。

その骨がゆがむというのは

単に筋や靭帯が硬いというだけではなく

生きるエネルギーが下がっていると言っても大げさではないのではないと思うのです。

仙骨という骨は人間が二本足で立つことを果たすためには

すごく重要な骨であるのです。

武道や芸事

ヨガや様々なボディワークでも

仙骨はとても重要視されます。

ラクに立つという姿勢のコツとしても

この骨には意識を置いておきたいものです。

準備のできた姿勢を取り

ココロのスイッチを「快」の状態にするには

仙骨はとても重要な骨です。

呼吸のリズムや子宮の収縮ともつながるこの骨は

まさにココロを映し出す骨でもあります。

寂しさや不安を感じるとき

この骨はその感情に共鳴しています。

集中力と瞬発力を発揮するのであれば

この骨が整っているだけで違います。

周りばかり鍛えるだけでなく

仙骨という点を意識してカラダを使うことで

バランスは鍛えられます。

そうやって身のこなし、ふるまいをラクにしていくと

カラダとココロは共鳴しあうようになります。

つづく