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こんにちは
まるさんです。

今日は前回のつづき

20万人のカラダが僕に教えてくれたこと【1】

前回までは施術の目的は

理想的な立位の再現

このことについて話しました。

地球上の生物の中で唯一の特徴的な身体構造である立位

これが地球の重力や空気、水、大地と調和することが大事だと。

といってもそれがどういうことなのか?

今回はそれをもう少し具体的に書いてみたいと思います。

姿勢制御の筋収縮は3種類

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最初に僕が教えてもらったのは

姿勢制御の筋収縮には3通りのパターンがあるということでした。

*痛みを回避するため
*直立を保とうとするため
*機能的バランスを保とうとするため

この3パターンです。

人間のカラダは痛みがあればそれを避けることを優先します。

次に

人間のカラダはどんな場合も直立しようとします。

最後に

もし、機能的に直立が困難な場合はそのはたらきの中で立つことをします。

もちろんこれらが複合して起こっているのが普通です。

なので確認すべきは

*炎症の有無
*古傷などの有無
*変形や奇形などの有無
*日常の生活姿勢

このあたりがわかっていると判別しやすくなります。

しかし、患者さんがわかっている情報は少ないものです。

こちら側の触診力や洞察力で

患者さんにも気づかないことを発見することの方が実際は多いのです。

姿勢は背骨よりも目に出る

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姿勢制御のための筋収縮を判別するための脊柱と筋のバランスで評価しようとしても

実際は”答え”というよりも推測でしかありませんでした。

そこにひとつのヒントがみつかりました。

それは

脊椎動物は目の動きの方向に頭部を向け、脊柱は動くという法則がある

この法則は実際、どんな脊椎動物にも当てはまります。

そして脊椎動物の誕生は”目の進化”がもたらしたと言っても過言ではありません。

目の動きに連動する筋

それは後頭下筋群です。

頭部と頚椎をつなぐこの筋は目の動きと頭の向きの整合性に間違いがありません。

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目が向いた方に頭は傾く

そうした場合におこる頭部と頚椎のアライメントを見ていけば、どこに問題があるかという推察はしやすくなります。

重心は頭の重さ

目から姿勢の推察をおこなう中で頭の位置が重心を決めていることがわかります。

頭の重さは成人で約5kgと言われます。

この頭の重さがもっとも載る場所に重心がきます。

ということは足には頭の重さがかかり

その重さを力に変換して、脊柱を立てる力に還元させることができてこそ

理想的な立位を可能にします。

しかし、多くの人はそのような還元作用がはたらかず

頭の重さを支えることで精一杯になるのです。

それが筋に無駄な信号を与え

緊張を強めます。

姿勢のパターンは痛みの回避以外は

視線と視野に対する足の相反力が釣り合わない場合

特定の椎骨の椎間板に微細なズレと圧力をかけます。

これがカイロプラクティックのサブラクセーションです。

サブラクセーションとは椎骨の亜脱臼とされ、アライメントの不正列がおこることで

神経伝達を妨げるとされています。

サブラクセーションとは※日本のカイロプラクティックの先駆者塩川D.C.の解説です。

カイロプラクティックをはじめたころは

骨盤と頚椎をアジャストポイントにするようにと言われましたが

目の動きから頭の位置と頚椎の不整合を割り出し

重心と足の相反力から骨盤の変位が割り出せるようになって

サブラクセーションが明確に検知しやすくなりました。

今でもサブラクセーションはひとつの目安としては大事に観察しています。

ただし、サブラクセーションという概念も全体性の中で見れば

それは全体性の中で生じたひとつの事象であって、そこを治療すればいいという単純なものではないと思っています。

脊柱の配列は物理的、ニュートン力学的な視点からであれば重力と筋力のつり合いだけ見ていればいいです。

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運動器としての脊柱ではなく

しかし、カイロプラクティックの求める

神経伝達の活性化というものを完全に再現するのは、運動器としての脊柱という考えでは収まり切れません。

脊柱は運動器という考えから一歩広げて、脊髄などの神経系までを脊柱ととらえて考える必要があります。

そうすると

理想的な立位の再現が神経系とどのようなつながりがあるのか?

という考えをせざるを得ないわけです。

こんな姿勢だからこんな風にゆがんで、ここに緊張を起こす

だからこの問題を解決しましょうではなく

その姿勢、その椎骨のサブラクセーションと神経系(運動神経と自律神経そして脳)が今あるカラダをつくっている。

それはサブラクセーションを目安としながら、その人の動きや姿勢を分析すると

位置情報や内分泌も含めた感覚器と運動器の橋渡しを脊柱が果たしていると理解しました。

この広範囲のテーマを扱うにあたって思いついたのが”癖”というキーワードでした。

つづく

次回は

カラダの癖について書きますね。

おたのしみに