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こんにちは

まるさんです。

腰痛で整形外科に行くとほとんどの場合は

「骨に異常はありません」

そう言われます。

またもし問題があったとしても

「椎間板ヘルニア」

という診断名がよく使われます。

痛みがあっても「異常なし」
歩いて行ける程度でも「椎間板ヘルニア」

一体なぜ、こんな一見矛盾のような診断が下されるのでしょうか?

それはまず「骨」が問題で腰痛がおこる確率はとても低いと考えられます。

骨の問題で考えられるのは

骨折や変形、骨自体に病氣がある場合です。

骨折であればレントゲンにも写りますので一目瞭然です。

しかし、骨の変形というのは年齢的な代謝としてもおこるので、腰痛を引き起こす可能性は疑ったとしても、それが間違いなく問題を起こすかと言えば違います。

骨自体に病氣の徴候があるならば、レントゲンにも以外にも血液検査やMRIなどの診断が必要になります。

これらを考えたときに医師がまず「骨」の異常を疑った場合にする検査がレントゲンである以上、上記のような徴候が見受けられない場合は「異常なし」と言わざるを得ません。

そうすると骨以外に問題を考えなければなりません。

骨以外の問題は骨の周辺の柔らかい結合組織、椎間板や筋、靭帯などです。

これらはレントゲン写真には写りません。

しかし、椎骨と椎骨の間にある隙間を見ると、骨と骨の間にわずかな「ズレ」のようなものを見つけることができます。

これを医師も「骨がズレています」などと言う人がいます。
これは診断ではなく、そう見えるということです。

または「骨の彎曲がまっすぐすぎます」とか「彎曲が強すぎます」とか

これで腰痛になるとは考え難いというのはこちらの記事でも書きました。
#背骨にはどうして彎曲があるの?

骨のズレいわゆるアライメントの異常はたしかに見逃せない部分もあります。

レントゲンでの診断は前後面や矢状面(横から)だけでなく機能写、左右斜めからと少なくとも5枚の写真が必要だと考えます。

なぜなら腰椎の動きの他に斜めから撮影しないと椎間関節自体は写らない。

そうなると立体としての脊柱像が浮かび上がらないと思うのです。

アライメント異常を指摘するのであれば、下位の椎骨上を上位の椎骨が椎間板を介し、どのように動いているのかを推測してはじめて正確な診断が下せるのではないかと思います。

椎間板上の椎骨の動きを正確に想定すれば、椎間板の髄核がどのように動くのかを推測できます。

髄核は椎骨の運動を安定させるための球状の装置です。

この球状の装置が周囲の線維輪という弾力のある線維に囲まれることにより、その張力との釣り合いの中で脊柱を直立させることを目的に機能しています。

もし、アライメントに問題があるとしたら、椎間板を介した動きに乱れた残像が現れます。

これを想定したときに「椎間板ヘルニア」を疑うのです。

しかし、それが腰の痛みに直接働いているかどうかは、まだこの写真を見ても懐疑的なものでしかないのです。

レントゲンには痛みは写らない。

これが正直なところですね。

たしかに椎間板や骨が問題視されるケースも少なからずあります。

それを手術することで改善されることもありますし、そういう技術は10年前よりも飛躍的に進歩しているため、最近の整形外科的な診断、治療は僕もとても感動しています。

しかし、そのような医師、病院はまだ少なく、接骨院や整体に飛び込む患者さんも多いです。

それであれば、僕たち療術家はどんな見立てをすべきでしょうか?

整形外科を一方的に批判、否定するのも違います。

医師が何をもってそう診断したのか?

そこをないがしろにすることは、患者さんを見ていないのと同じかと思います。

一度、そう診断された患者さんは、その診断が正しくても、間違っていても、自分の腰痛をそう認識します。

画像に写る自分の腰椎を見て、それを認識します。

僕たちがもしそれを批判、否定するのであれば、違った現象を体験してもらう必要があります。

患者さんが想像していた、カラダの認識を変えるような体験です。

もし、それができないで批判をするのであれば、それは患者さんに混乱を生むだけになります。

自分が優れているということをアピールするための批判は「営業目的」以外何のメリットもありません。

患者さんの持っている情報はすべて、その患者さんを構成しているものです。

健全な理解を持って、患者さんを見立て、施術していきたいものですね。