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反り腰が腰痛の原因って言われたら〜その1整形外科編

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こんにちは

まるさんです。

腰痛の患者さんに原因は何だと思いますか?

と聞くと

反り腰なんです。

と言う人がかなりの数います。

整体屋さんのブログなんか読んでいても

反り腰が原因です!

なんて書いてある記事もたくさん見かけます。

僕はこの「反り腰」ってやつにとっても疑問を持っています。

なぜなら

姿勢というのは

まっすぐに立とうとするため

痛みから避けるため

このふたつの目的に対してバランスを取るものだからです。

反り腰という姿勢が原因であれば

まっすぐに立とうとするために生じたことだろうし

痛みを避けようとした結果かもしれない。

そもそも何を基準に「反り腰」と言っているのか?

それによっても大きく診たては変わってきます。

たとえば整形外科さんで反り腰と言われた人は

レントゲンの画像を元にした診断がほとんどです。

それも

前後像と側面像くらいで

椎間板が薄くなっていることを指して

「反っている」という言葉に集約している無責任な先生がいると感じています。

僕も以前

整形外科に少し潜り込んではたらいていたとき

数百枚のレントゲン写真に線を引いて

その角度などを計測したことがありました。

そのときに感じたのは

腰椎の前弯の問題を精査するのであれば

・腰椎の前弯角(第一腰椎〜第五腰椎の椎体面の延長戦から垂直線を引いたもの)

・腰仙角(腰椎椎体の垂直線と仙骨底の垂直線)

・腰椎椎間板角(上下椎体の水平線が交差する角度)

・頚椎ー胸椎ー腰椎の彎曲の角度の総和

・椎間板の厚さと椎体の厚さの比率

・前後像上での左右の傾斜角(上下椎体の水平線の交差する角度)

・斜位撮影による椎間関節の隙間

・斜位撮影による上下椎間関節の連続性

・機能写撮影による屈伸時の椎体後面の剪断

・機能写撮影による屈伸時の腰椎前弯角の変化

このくらいは見ないとレントゲン上のみで診断することは難しいと感じました。

現実問題として

このくらい撮影するとなると被曝線量も氣になりますし

この写真をひとつひとつ精査するとなると

数分の診察では無理です。

(まぁ、経験のある医師だからパッと見ただけでわかると言われればそうかもしれないけど…)

また、撮影時は胸を張るように指摘されたり

姿勢を直されることがあります。

その時点で椎骨の位置は多少なりとも変化します。

このようにレントゲンの画像上にも不確定要素がかなりあるということです。

しかし、写っているもの目にするものもインパクトというのは

患者さんの脳内のイメージには強い印象を残します。

そのことがもたらす影響を加味したら

整形外科で画像診断はすべての患者に必要な検査ではなく

まずは触診ありきだと思います。

しかしこの触診をしない医師

触診が下手な医師

こういう現状の中で何が腰痛の原因であるのかを触って認知できる医師は少ないと思います。

僕のところに来る患者さんがもし整形外科で「反り腰が原因の腰痛」

そう診断されたとしたら

否定することはせず、その医師が何をそう判断したのか?

ここが大事なポイントであると思います。

そこに患者さんのイメージとして残ったものがあるからです。

そのイメージと目の前にある僕の診たて

ここの差異をよく観察することが必要です。

なぜならどちらも主観でしかないから。

それを精査することで事実は見えてくると思います。

もっとも患者さんの体感に近い鑑別ができたときに治癒に向けた一歩が踏み出せると考えています。

次回は整体屋さんが言う反り腰について話しますね。

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主婦と生活社

暮らしとおしゃれの編集室で取材を受けました。

読んでみてくださいね。

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