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"自分になおる"ためにできること。

仙腸関節の役割を考えてみた

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こんにちは

まるさんです。

最近、遠方の方の相談をいただきます。

先日も事故で仙腸関節を痛めてしまい、動けなくなって入院されている方がいるので、いい病院を紹介してほしいというお話がありまして

遠方の方ですし、僕もあまり病院という場所には縁がないのでいくつかの情報をいただき、遠くからですがその方のお身体を少し読み取らせていただきました。

簡単なアドバイスをしたら、ご納得いただけたようで、よかったなと思いました。

その経緯はこちらで。

こんな依頼が来ると「仙腸関節」というキーワードに反応してしまう笑

今一度、仙腸関節について考えてみようと思ったわけです。

仙腸関節って実は関節という名がついているだけで、関節らしからぬものです。

関節の定義は

二つ以上の骨が先端に隙間を持ちながら結合し、両者が可動的に結合している場所

とする。

骨の先端は関節軟骨(硝子軟骨)で覆われ、骨と骨の間にある隙間には滑液で満たされる。

一般的に滑膜性結合と言われる結合様式を取るのが「関節」です。

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しかし、仙腸関節はその関節の半分は滑膜性結合の相を呈し、半分は靭帯による線維性結合というまた違う結合様式を取っています。

この線維性結合、3つの仙腸靭帯という靭帯が腸骨と仙骨をつないでいます。

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この靭帯の走行が仙腸関節の運動軸をつくるように動いていることを、カパンディの関節の生理学で読んでいても、実際の動きがイメージできずにいたのですが、娘の出産に立ち会って骨盤の動きを直前まで観察していたら、関節が広がるときにしっくりくる感じで理解できたのを覚えています。

前半分の滑膜性結合部分はL字状のレール構造で、仙骨のうなづき、起き上がり運動はこの関節上でおこないます。

その可動域はわずか2mmほどと言われ、動きがあるとは言え、実際は骨盤全体の動きや、股関節や腰椎の運動に伴って動く程度です。

なぜならこの関節を単体で動かす筋肉はなく、動かすというよりも動いているという受動的な動きをする関節なのです。

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仙腸関節を問題視するとき、この関節の動きの悪さを指摘する術者は少なくありません。

骨盤がゆがむことで、仙腸関節にストレスを生じ、動かなくなる。

そこで炎症をおこし痛む。

こういう考え方ですね。

しかし、事故や大きな負荷を感じたカラダの場合は、仙腸関節が動かないというよりも、靭帯がゆるみ骨盤に力が入らないような感覚で苦労されている場合が少なくありません。

靭帯がゆるむというのはいわゆる捻挫ですが、このわずか数mmの関節が捻挫するには余程大きな負荷がないと考えられません。(または持続した負荷)

このような状態だと仙腸関節に触れるだけでも痛むのでカイロプラクティックなどのように、動きにくい骨を動かす手技は向いておらず、僕も仙腸関節を直接触れることはせず、頭蓋骨や顎、頚椎からアプローチすることが多いですね。

仙腸関節の問題と診断される腰痛は実際かなりの数あって、今も苦労されている方はいます。

そこで仙腸関節の運動をもう少し深めようとちょっと水泳に行ってきました。

目的は仙腸関節の役割と動きの特性、姿勢に与える影響を考えるためです。

仙腸関節の運動を考える際にはまず仙骨に対して、腸骨がどう動くか?ということです。

直立時では腸骨は仙骨に対し、後下方に左右互い違い位に動きます。

片足に重心を置けば、その方に骨盤は下がり、通常は腸骨は前上方に動き、仙骨は立ち上がります。

しかし、重心が前のめりになるとこの骨盤の動きは逆転します。

水泳時、背泳の姿勢で骨盤に触れてみる。

軽く足を動かしながら、仙腸関節が大きく動くようにイメージして動くとカラダがぶれて、沈んでいきます。

重力の影響が少ない状況でここまでぶれるとしたら、歩行時ではかなりカラダの安定性を欠くはずです。

感覚的には太ももから下、脚だけでバタ足をしているような感じです。

歩行の際にも膝下ばかりで歩いたり、歩幅が小さくカラダが前傾したような歩き方がこれに近いです。

そうなると姿勢としてはお尻を後ろに突き出し、胸を前に出そうとします。

この時点で背中の筋肉が力むためにカラダの前への推進力も、上に伸びる力も制限されます。

泳ぎながら脚の力を前に進む力にするよりも、カラダを伸ばす力に意識すると仙腸関節はカラダのぶれを修正する役割を果たし、カラダは安定して浮かび上がります。

このとき胸は張らずに腕と脚の間で伸び縮みするようなゆとりを感じました。

胸骨と仙骨

この両者がカラダに収まるような位置

この位置感覚になると姿勢にはグッと勢いを感じます。

そして仙腸関節は優しく骨盤を支え、足元から伝わる力で頭を持ち上げてくれます。

そこで感じたのが呼吸。

仙骨は呼吸と深い関係のある骨ですが、胸骨と仙骨が交互に動いている感覚は非常に心地よいものでした。

吸気で胸骨が広がり、呼気で仙骨が広がる

こういうリズムが体内のバランスを整え直してくれるようです。

まぁ、こんな体感(あくまで個人的な感想ですが)が新鮮でしたね。

また心理的にも仙腸関節にトラブルが起こっているときは、胸を張ったり、襟を正したり、がんばろうとしたり、でもその内心はそんなことから一度自分を外してみて、歌ったり、語ったり、呼吸を整えたり

そんなことを心地よくすることを欲しているのかもしれません。

僕もこの機会にダイエットがてら水泳を続けてみようかな笑

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