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"自分になおる"ためにできること。

一番いい治療

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こんにちは
まるさんです。

昨日、とある患者さんを施術していて
改めて感じたことがあるので書いておきます。

その方は遠く福岡から
わざわざ東京まで来てくれました。

症状は膝の痛み

医師からの診断は変形性膝関節症

70代の女性ですが、手術も視野に入れています。

地元のいい先生たちの治療も受けているが、なかなか改善せずにもう痛みに耐えられないとのことでした。

何が原因かではなく、改善の見込みを考える

僕の場合は原因を特定してアプローチすることはしません。

理由は原因など、すべてがなりうる要素だから。

それが悪いとした時点で、それだけが問題視されてしまいます。

問題は解決できる高さであれば良いですが、深刻になれば解決手段もかなりドラスティックになります。

だから僕は患者さんの求めるゴールから逆算して、改善する可能性を判断基準としています。

多くの患者さんは機能回復と痛みの有無をゴールだと思っていますから、それが叶うかどうかですし、何%くらい可能性があるかということを判断する必要があります。

ひとつは解剖学的に観る

膝の場合は変形の度合い、立ち姿、歩き姿から、骨格のアライメントや姿勢、体型、バランスを観て判断します。

つぎに生理的に観る
関節の可動範囲、筋の収縮やバランス、神経の伝達、筋力の差、自律神経の影響など

ここまでで機能的に何が可能で、何が不可能か判断できます。

見込みが立てばそれに従うだけ

見込みが立てば、そうなるという前提ができる。

あとはその前提を立証していくだけ。

まずはマクロ的に触れる

僕の場合は骨盤-頚椎

このユニットは自律神経を整えてくれる。

そのつぎに

椎骨へ局所的に触れる

ここでもまだ悪いところは触れない

動きやすいところ

きもちいいところ

そこがはたらけば

カラダは正しい方向に向かいやすくなる。

そして
膝の問題を考察する。

ここまで下ごしらえをすれば、膝に起こっている問題はかなり限局的になるからです。

動くことと機能的なことは違う

動くことは関節が正常で、筋の収縮ができ、神経の伝達が正常ならば実現できます。

しかし、機能的にはたらくというのは暮らしを想定したものであり、その中にあるリスクや課題を明確にし、取り組むべきことを適切な量と質で処方してこそ実現する。

機能的であるということは美しさが感じられます。

動きに美しさがない人は痛みがなくても、機能的にはたらいているとは思えない。

単なる可動範囲の回復や筋の柔らかさではなく、姿勢や動作に美しさがあるかで本当に機能的に動けたかがわかる。

だから術者は微細な違和感を感じ取らないとならない。

世の中にすごい治療法、治療家さんはたくさんいるが

世の中にはすごい治療法、治療家さんはたくさんいる。

でも、僕のような凡人はそこに至るまであとどのくらいかかるのか?

いや、そんな神のようなことができるなど不可能かもしれない。

ただ、そんな技術や存在感よりも

患者さんにとって大切なのは

現状を把握し、理解を示しながら、可能性を示し、出来ないこともキチンと伝え、納得した上で、協力を促し、勇気づけ、そして希望を与えること。

これが一番いい治療法になるのではないかと思います。

スパイナル・チューニングはすごい治療法ではなく、治療というプロセスの中にある調整法のひとつです。

僕は観ることが大事だし
音を聞き分けることも大事。

そこにある現実を見据えながら治療するだけです。

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